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SDGs(アップサイクル)用紙
東北コットンCoC
- 1箱/20枚
- 3,850 円(税込)*用紙・印刷費込
- 1箱/100枚
- 4,400 円(税込)*用紙・印刷費込
東北コットンCoC
東北の復興支援から生まれた環境対応紙
東北コットンCoCは、「東北コットンプロジェクト」で東日本大震災で被災した東北地方の農地で栽培された綿(コットン)の茎から採った繊維と、森林認証パルプを原料に作られた紙です。
本来廃棄されるはずの綿の茎を再利用することで、新しい価値を付与するアップサイクル製品の一つとして注目を集めています。
東北コットンプロジェクトは、被災地の復興と地域経済の活性化という二つの大きな目標を掲げ、現在では復興支援にとどまらず、持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みになっています。
東北コットンCoCの詳細
紙色 | 発売日 | 2004.03.23 | ||
---|---|---|---|---|
連量 | 四六判 180kg | 厚さ | 0.26mm | |
表裏 | 裏面は、若干毛羽立ちを感ます。 | |||
筆記性 | 鉛筆・ペンの書き込み可。蛍光ペン・スタンプ可。 | |||
環境配慮 | 環境対応紙(綿の茎繊維が3%以上配合)・FSC森林認証紙 | |||
質感 | さらさらとしたやわらかな手触り | |||
主な用途 | 名刺、ショップカード、Thanksカード、封筒、商品タグ、パンフレット | |||
注意事項 | 茎繊維の模様が異なります。 |
津波被災農地の再生から生まれた「東北コットンCoC」
東北コットンプロジェクトは、2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波で、塩害を受けた農地の復興を支援するために設立された任意団体です。津波により多くの農地が海水に浸され、土壌の塩分濃度が上昇したことで、宮城県の平野部などで盛んに行われていた稲作をはじめとする従来の農業が困難になりました。道路の寸断や排水施設の破壊により除塩作業もままならず、多くの農家が作付けを断念せざるを得ない状況でした。
このような状況の中、塩害に強い特性を持つ綿(コットン)に着目し、塩害農地にコットンを栽培することで土壌の除塩を促し、将来的な稲作再開を支援することを目指しています。また、収穫したコットンを国内で紡績し、綿製品として製造・販売までを一貫して行うことで、日本でほぼ途絶えていた国産綿花の栽培を復活させ、東北地方に新たな綿産業を確立することも目的としています。
このプロジェクトは、長期的な視点で被災地の復興を考える農家と企業が集まった共同プロジェクトであり、農業を基盤とした東北の新たな農産業の確立を目指しています。現地農家の努力によりコットンの収穫量は年々増加しており、シャツ、ジーンズ、タオルなど、多様な綿製品が製造・販売されています。
そして、コットン製造過程で廃棄される綿の茎を原料として、このプロジェクトから生まれた紙が、「東北コットンCoC」です。
「東北コットンCoC」は、資源の有効活用に貢献するだけでなく、持続可能な地域産業の未来を拓く、東北の新たな挑戦を象徴しています。


SDGsへの貢献


東北コットンCoCは、紙の原料となる森林認証パルプと、綿の茎を混ぜ合わせて作られる混抄紙であり、近年注目されるアップサイクルの理念を体現しています。さらに、FSC®認証紙として認定されており、これは適切に管理された森林から得られた木材が使用されていることを示し、「森林資源の保護を目的にした紙」であることを保証するものです。
東北コットンプロジェクトは、綿花の栽培から紡績、製品化、販売までを一貫して行うことで、持続可能な循環型社会の実現を目指しています。多くのアパレル企業や紙製品メーカーがこのプロジェクトに賛同し、綿花を使った製品の製造・販売を通じて被災地の復興を支援しています。例えば、紙製品メーカーの株式会社山櫻は、東北コットンを使用した紙製品を販売し、その売上の一部を環境保護団体に寄付しています。
東北コットンCoCは、綿の茎の繊維が漉き込まれているため、一枚一枚異なる独特の風合いが楽しめます。SDGsへの貢献を目指す企業様にとって、この紙は企業の取り組みを具体的に示す魅力的な選択肢となるでしょう。
SDGsロゴの使用について
SDGsのロゴの掲載については、非営利目的の場合は自由に使用することができますが、利益目的で使用する場合は事前に団体への申請が必用です。
詳しい利用目的は、国際連合広報センターのWebサイトにてご確認ください。
社会的意義
「東北コットンCoC」は、東北コットンプロジェクトの一環として、持続可能な社会の実現に多角的に貢献する取り組みです。この紙製品は、以下のSDGs(持続可能な開発目標)に貢献することを目指しています。
- 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
- 津波被災農地での綿花栽培という新たな産業の創出と、その加工・製品化、そして綿の茎のアップサイクルという技術革新を通じて、強靭な産業基盤の構築に寄与します。
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 被災農地の再生と地域経済の活性化は、コミュニティの回復とレジリエンス(回復力)を高め、持続可能なまちづくりに貢献します。
- 目標12:つくる責任 つかう責任
- 綿花の栽培から製品化、そして綿の茎のアップサイクルに至るまで、資源の循環利用を促進し、持続可能な生産消費形態への移行を支援します。
- 目標15:陸の豊かさも守ろう
- 塩害で荒廃した農地の再生を通じて、陸の生態系の健全性を取り戻し、生物多様性の保全に貢献します。
FSC®認証紙としての信頼性
東北コットンCoCはFSC®認証紙として認定されており、これは適切に管理された森林から得られた木材が使用されていることを示します。FSC®認証紙にはFSC®マークが付与されており、このマークは「森林資源の保護を目的にした紙」であることを保証するものです。これにより、使用する紙が環境保全に配慮していることを明確に伝えることができます。
東北コットンプロジェクトは、綿花の栽培から紡績、製品化、販売までを一貫して行うことで、持続可能な循環型社会の実現を目指しています。多くのアパレル企業や紙製品メーカーがこのプロジェクトに賛同し、綿花を使った製品の製造・販売を通じて被災地の復興を支援しています。、その売上の一部をWWFジャパンに寄付しており、環境保護活動にも貢献しています。
東北コットンCoCは、綿の茎の繊維が漉き込まれているため、一枚一枚異なる独特の風合いが楽しめます。SDGsへの貢献を目指す企業様にとって、この紙は企業の取り組みを具体的に示す魅力的な選択肢となるでしょう。
