印刷の知識
名刺印刷でデータ入稿の失敗をしないために
On Demand Print Service Blog
名刺印刷を依頼する際、デザイン、掲載内容、印刷仕様など、細部にわたる注意が重要です。これらの要素に気を配ることが、トラブルを未然に防ぐ最大のポイントとなります。
印刷物の怖さは、何度もチェックしたはずなのに、実際に手にした時に予期せぬ問題が発見されることです。例えば、誤字の発見、想定と異なる色味、イメージと違うデザインなどが挙げられます。特に名刺を大量印刷した場合、これらの問題は深刻で、全てを破棄しなければならない事態に陥る可能性があります。これはエコではないですねー
特に、連絡先のメールアドレスが間違えてたら最悪です。
名刺印刷だけでなく、全ての印刷物のミスは、単に費用面だけでなく、企業や個人の信頼にも大きな影響を及ぼします。数百枚、数千枚と大量印刷された場合、全てが無駄になり再印刷が必要になります。さらに、重要な情報の誤りは深刻な事故につながる可能性もあります。
例えば、食品ラベルのアレルギー表示、広告の価格や発売日、電話番号の誤りは、受注機会の損失や顧客の混乱、信用失墜につながる可能性があります。紙媒体は即時修正が困難なため、データの修正と再印刷が必要となり、細心の注意を払った準備とチェックが不可欠です。
信頼性の高い印刷物を作るためには、確認作業が重要なサービスとなります。BATON PRINTでは名刺印刷の紙サンプル請求を承っています。サンプル請求の際に注目すべき4つのポイントをご紹介します。
1. 目的や用途を明確に
名刺の使用シーンを具体的にイメージしましょう。ビジネス用、イベント用、個人活動用など、用途によって求められる印象が異なります。
名刺を渡す相手にどの様な印象を持ってもらいたいかを想像し、高級感が必要な場合は高品質紙から、カジュアルな場合は個性的な特殊紙などから選ぶと良いでしょう。
2. 紙の種類と特徴を確認
紙の選定は、名刺の印象を左右する重要なポイントです。紙の質感、特性や特徴などを確認できます。180〜220kg程度の厚みが一般的で、高級感を求めるならさらに厚めの200kg以上がオススメです。
弊社では、紙の特徴を詳しく紹介しているので、紙選びの参考にご活用ください。
3. 印刷色の再現性の確認
印刷会社によって色の再現性や全体的な品質が異なります。
ロゴや写真の色味が映えるかどうか、紙とデザインの組み合わせの相性を確認しましょう。また、ロゴやブランドカラーが決められている場合(特色:DIC、PANTONEなど)は、色の再現性を確認するのが大切です。この場合には、色校正(テスト印刷を行い色の再現を確認するサービス)の利用をお勧めします。
4. 加工オプション
名刺の個性を引き立てる様々な加工オプションがあります。
角丸、箔押し、エンボス加工、ラミネート加工などの仕上がり感を比較できます。
5. 費用と納期の確認
オフセット印刷とオンデマンド印刷のいずれを選ぶかで、納期と費用が異なります。弊社ではオンデマンド印刷を行っており、低コスト・短納期・高品質のコスパの良い名刺印刷サービスを展開しております。
6. 環境配慮も考慮
SDGsや環境問題への意識が高まる中、環境に配慮した紙の選択も重要です。
弊社で取り扱っている用紙はすべて環境に配慮しており、特に廃棄した素材をアップサイクルした紙が人気です。
これらの選択肢を検討することで、企業の社会的責任をアピールにもつながります。
とにかくサンプル請求する事は重要で、目的に合った名刺用紙を選びお気軽にBATON PRINTにご相談ください。
お客様との連携が大事だと思ってます。
名刺印刷前の重要確認ポイント
ご注文後、印刷前に以下の重要な確認ポイントを詳しくご説明いたします。これらの点を注意深く確認することで、高品質で信頼性の高い名刺を作成することができます。
1. デザインデータの精査
個人情報の正確性
- 肩書き、氏名、会社名、住所、電話番号、メールアドレス、URLなどの正確性を確認
- 特に数字や英語のスペルミスに注意
- 数字の「0」と英文字の「O」の区別に留意(例:O と 0)
フォントと文字サイズの適切性
- 受け取る側が情報を正しく読み取れるフォントを選択
5pt以下のフォントは視認性が低下し、印刷時に画数の多い文字は印刷で潰れてしまうため、注意が必要です。
色彩の確認
- ブランドイメージやデザインの意図に合った色味であるか確認
- カラーモードがCMYKに設定されているか確認(RGB、特色、プロセスカラーは適切に変換が必要)
レイアウトの整合性
- 文字やロゴの配置が正確か確認
- 必要な情報が断裁ライン内側2mm以内に収まっているか確認
- フチ無し印刷の場合、外側3mmまでの塗り足しデータの確認
2. 全体的なデザインバランス
- 適切な余白とスペース配分
- フォントの強弱を付けたデザイン
- 全体的なバランスと読みやすさの確認
3. 事前確認の重要性
大量印刷前に小ロットでのテスト印刷をおすすめします。特にエコ素材や特殊加工を使用する場合、紙の性質により仕上がりが想定と異なる可能性があります。事前確認により、満足のいく名刺作成が可能となります。
これらのポイントを丁寧に確認することで、プロフェッショナルで印象的な名刺を作成できます。
話しがそれるかもしれませんが
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印刷前のデザインデータの確認作業は、ドラゴンクエスト(ドラクエ)のシステムに似た要素を持っているような気がします。
ゲームでの進行確認や選択肢の確認プロセスと似た感覚を持って取り組むと、ミスを減らせるかもしれません。
以下は、その類似点をドラクエ風に例えちゃいます。
ドラクエ流のデザイン確認フローとしては、
1. 情報収集は「町や村の探索」
名刺デザインの材料集め(名前、肩書き、連絡先など)
→ ドラクエで言う「町の人々に話を聞いてヒントを得る」場面に似ています。ただし印刷したい名刺情報の場合は町では聴けないので、社内の担当者だけかと思いますが(笑)
あくまでも例えのお話です。
全ての情報を漏れなく集めることが、冒険の第一歩ですね。
2. デザインの下書きは「そうびの準備」
名刺のデザイン案や印刷する紙、印刷の仕様を選ぶ作業
→ ドラクエで武器や防具、どうぐの装備を整えるように、最適なフォントや色、イラストや画像、紙の素材を選びます。
装備が適切でないと冒険に出かけた際に、モンスター(ミス)にやられてしまいます!
3. 校正の確認は「バトル前のコマンド選択」
名刺の記載内容や誤字脱字、仕上がりイメージの確認
- 準備:どうぐ(選択肢を慎重に確認)
- 確認:じゅもん(自社の印刷機でテスト印刷)
- 修正:にげる(再チェック)
- デザインOK:たたかう(印刷GO!)
→ ドラクエで街から冒険にでボス戦に備えてレベリングするように、入稿前に仕上がりをイメージして校正確認を行います。
画面で確認するのではなく、一度プリントアウトして掲載内容をマーキングしてチェックするとミスの発見がしやすくなります。
ここでの選択ミスが敗北(印刷ミス)につながるので、慎重に!
4. 印刷前の最終確認は「セーブポイント」
名刺の入稿データの作成
- 最終確認:このデザインで本当に間違いないですか?
→ ドラクエで「ここにセーブしますか?」と聞かれる場面に近いですね、何故か教会で神父に誓いながら、セーブ
本当に良ければ「はい」、不安なら「いいえ」で戻って再確認。
間違いに気づいたらやり直せるように編集データと入稿データを分けて保存することを忘れずに。
5. 印刷は「ラスボス戦」
いざ、印刷のため入稿へ
→ ドラクエで竜王の城へ行くように、入稿ガイドに従って印刷の仕様を入力しデータの入稿。
印刷開始は冒険のクライマックスみたいに全ての準備が整ったらバトル開始です。楽しみ〜
以上、ドラクエのように準備が万全なら成功率は高いですが、準備不足だと敗北(印刷ミス)です!
またセーブポイントからやり直しです。
ドラクエ感覚でチェックフローを進めて、楽しくかつ慎重に進められて、ミスなしにデータ入稿を進めることで、勝利のテーマ曲が流れてくるイメージです♪
勝手にゲームの世界観にこじつけて説明してましたが、印刷物は全て弊社のデザイン担当、印刷担当、そしてお客様とドラクエ感覚連携で印刷GOです。「私、失敗しないので!」あ、ドラクエでなくDoctor-Xの米倉涼子さんの名言でした(笑)
ちなみに、ローソンでドラクエ名刺印刷の「ドラゴンクエストX × ローソンプリント」あり、ゲームの世界とコンビニ店で名刺印刷ができる時代になったのが強烈に羨ましく思るコラボ
素敵なキャンペーンですね。実際利用した人がどれだけいるのかは不明ですが。
PATON PRINTでも、ゲームキャラクターの世界と、エコ素材の印刷コラボキャンペーン企画で、アップサイクルを広げていけたらと妄想しながらこの記事を書いてました。