テクニカルガイド
入稿前チェック
Data Chack

データ入稿前のチェックリスト
入稿データに不備があると、再入稿となり希望する納期まで間に合わなくなる場合があります。
入稿前の確認項目を下記にまとめましたので、ご確認ください。
データの不備を減らす方法
デザインをしたデータとは別に、弊社で用意した入稿テンプレートをダウンロードいただき、新しいファイルで開いてください。
この新しいテンプレートファイルに印刷するデータを貼りつけてください。
この際に、ロックしたデータの確認、不要なデータの削除、別々に分かれたレイヤーの統合が出来ます。
この後、
・[書式のアウトラインの作成] → [リンクしている画像の埋め込み]
・[青エリア内に情報が収まっているかの確認] → [フチ無し印刷の場合での塗り足しデータの確認]
以上の作業を行う事で、入稿データの不備を改善できますので参考にしてみてください。
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テキストのアウトライン化
こちらもデータ不備が最も多いエラーのひとつです。
アウトライン作成のし忘れや、デザインの作成中にロックしたままとなっておりアウトライン作成漏れがよくある原因です。
アウトライン化したデータはテキストとして再編集できなくなるため、アウトライン化前にデータを別名保存しておくなどバックアップの作成をしておくこともおすすめいたします。- アウトライン化の手順
- ツールバーより[選択] → [すべて選択] で全オブジェクトを選択。[書式] → [アウトラインを作成] でテキストデータをアウトラインに変換。
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不要なデータ、孤立点の削除
印刷に必要の無いデータは削除してからご入稿ください。印刷するデータの判断ができないだけでなく、不要なデータも含めて印刷してしまう可能性がございます。
また、孤立点は、データが残っいると小さな点として印刷されるケースがございますので、削除してからご入稿ください。- 孤立点の発見と削除
- [対象の画像を選択] → ツールバーより[オブジェクト] → [すべてをロック解除] → [選択] → [オブジェクト] → [孤立点]
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画像の埋め込み・解像度の確認
画像のリンク切れは最も多いデータ不備のひとつです。
デザインを作成する際に、リンクファイルの収集、埋め込みを忘れることで発生しやすいエラーです。入稿不備を防ぐために、画像は埋め込んでご入稿ください。
画像の適切な解像度は300~350dpi(PPI)です。解像度が高い場合は適切なサイズに変更してから配置していただくか、Illustratorでラスタライズを行ってください。- 画像データの埋め込み
- [対象の画像を選択] → ツールバーより[ウィンドウ] → [リンク] → 表示されたロンクパネルより[画像を選択] → パネル右上の[詳細] → [埋め込み]
- 画像のラスタライズ
- [対象の画像を選択] → ツールバーより[オブジェクト] → [ラスタライズ] → [解像度:高解像度(300ppi)] ・ [背景:透明]
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データロックの解除
ロックのかかったデータについては、印刷することができません。
ご入稿頂いたデータについて、チェックサービスを行っておりますが、弊社でデザインを作成した工程を把握してないため、印刷不要なデータなのかロック解除をし忘れたデータなのかの判断ができません。ご入稿前に、印刷データのロックがかかってないか確認してからご入稿ください。- オブジェクトのロック解除の手順
- ツールバーより[オブジェクト] → [すべてのロックを解除] を選択しロックが解除されます。
- レイヤーのロック解除の手順
- ツールバーより[ウィンドウ] → [レイヤー]でレーヤーパネルを表示。レイヤーパネル内の[鍵マーク]を外してロックが解除されます。
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大事な情報が内側2mmに収める
版ズレや断裁ズレにより、仕上がり線ぎりぎりに配置されている文字やイラストは、わずかにズレが生じただけで切れてしまう可能性があります。
切れては困る文字やイラストは、仕上がり線よりも2mm内側に配置するようにしてください。
※内側2mmギリギリのラインに枠線を入れたデザインの場合、この誤差により枠線に合わせて均等に仕上げる事が難しくなっております。
内側2mmに枠線を入れたデザインだと目立ちやすくなりますが、内側4mm以内に作成することで目立ちにくくなります。 -
断裁位置のガイドラインを作成
入稿時には、必ず仕上がりサイズの断裁指示が必要です。ご注文のサイズに合わせた、枠線をデータの一番上に作成してください。
また、両面での印刷を希望する場合には、表面と裏面のデータの指示、表裏を合わせた際の指示も必ず必要となります。
この指示が無いと、どこで断裁をすればよいのか判断することができません。
これらの不備を回避するために、弊社では入稿テンプレートを用意しておりますので、ダウンロードしていただきご入稿ください。 -
塗り足しデータの作成
名刺・カードの製造工程では、1枚の紙に複数のデータを貼り付けた後、断裁を行います。そのため断ち落とし加工(フチ無し印刷)で仕上げる場合には、塗り足しデータが必用になります。
名刺のフチまであるデータやオブジェクトなどは、仕上がりラインから外側に3mmずつはみ出すようにデータを作成してください。
この伸ばした部分を「塗り足しデータ」と呼ばれてます。