印刷の知識
環境配慮、用語リスト
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環境に優しい紙の選び方
環境に配慮した紙を選ぶメリットは、
・地球環境への貢献: 森林保護や資源の有効活用に繋がります。
・企業イメージ向上: 環境への取り組みをアピールできます。
・新しい価値の創造: 環境に配慮した製品は、消費者の心を捉えます。
紙を選ぶ一つの基準として参考にしてみてください。
再生紙
古紙などを原料に再利用した紙で、資源の有効活用とごみの減量に貢献します。
大量の漂白剤の使用することで、紙を白くすることができますが、水質汚染や大気汚染などの環境への負荷を軽減することが考慮されるため、意図的に白さを抑えられています。
非木材紙
木材以外の植物(竹、麻、コットンなど)や農産副産物(稲藁、サトウキビバガスなど)を原料にした紙。
近年、アップサイクル製品として、様々な商品の開発が進んでおり、今後弊社でも調査を行いながらラインナップを増やしていきます。
FSC認証
FSC認証は、Forest Stewardship Council(森林管理協議会)が運営する制度で、適切に管理された森林からの生産品であることを証明します。この認証は1993年に発足し、環境保全と持続可能な社会への要望を背景に設立されました。
森林認証
森林認証は、持続可能な森林管理が行われていることを保証するもので、環境への配慮を示す指標となります。
竹尾GA(グリーンエイド)シリーズ
120年以上の歴史を持つ紙の専門商社「株式会社竹尾」で環境に配慮している紙の総称です。
GA(グリーンエイド)シリーズは、竹尾の森林認証紙・非木材紙・再生紙・ECFパルプ紙、及びその他の方法で環境負荷の低減に配慮している紙となってます。
GAシリーズにはマークは一般社会に通用する環境マークではなく、環境に配慮した紙を分かりやすくご紹介する竹尾独自のマークです。
ECFパルプ
紙の製造過程において、パルプ材の漂白は重要な工程です。従来、この漂白には主に塩素(Cl2)が使用されてきました。しかし、環境への配慮から、より持続可能な方法が求められるようになりました。 そこで登場したのが、ECF(Elemental Chlorine Free)パルプです。ECFパルプは、塩素ガスの代わりに二酸化塩素などを使用して漂白を行います。この方法には、以下のような利点があります。
- 環境への配慮
- 有機塩素化合物の発生を防ぎ、環境負荷を低減します。
このため、ECFパルプは「エコパルプ」とも呼ばれています。 - 繊維の品質維持
- 塩素ガスを使用しないため、繊維へのダメージが少なくなります。
これにより、パルプの品質が向上し、紙の強度や耐久性が高まります。 - リサイクル性の向上
- 繊維へのダメージが少ないため、リサイクルしやすくなります。
リサイクル可能回数が増え、資源の有効活用につながります。
ECFパルプの採用は、環境保護と資源の効率的利用の両立を可能にし、持続可能な紙製造業の発展に貢献しています。
TCFパルプ
TCF(Total Chlorine Free)は、パルプ漂白プロセスにおいて環境に配慮した方法で製造されたパルプです。
塩素化合物を一切使用しないため、環境中への有害な塩素化合物の排出がありません。