ネットプリントが早くて安い理由は、印刷品質を単純に下げているからではありません。
注文、データ確認、印刷、発送までの流れを統一し、人が個別に対応する工程を減らしているためです。
価格と短納期を重視する会社には、使いやすい選択肢です。
一方で、色合わせ、データ調整、増刷時の管理まで求める会社には、担当者のいる印刷会社が向く場合があります。
ネットプリントが早くて安い6つの理由
ネットプリントは、多くの注文を同じ流れで処理することで、1件あたりの費用と時間を抑えています。
複数の案件をまとめて印刷する
ネットプリントでは、同じ用紙や同じ仕様の注文を、大きな紙の上にまとめて配置して印刷することがあります。
この作業を「面付け」といいます。
1件ずつ別に印刷するよりも、紙や印刷機を効率よく使えます。そのため、1件あたりの製造費を抑えやすくなります。
印刷物は、大きな紙に複数配置した後、まとめて断裁します。製造上、わずかな断裁のズレが生じる場合がありますが、これはネットプリントだけに限るものではありません。
印刷物の断裁でわずかなズレが起こる理由は、こちらの記事で詳しく解説しています。
完全データ入稿を基本にしている
ネットプリントでは、利用者が印刷できる状態まで整えたデータを入稿する方法が一般的です。
これを「完全データ入稿」といいます。
文字や画像を正しく配置するだけでなく、断裁位置に必要な塗り足しを付け、色を印刷用のCMYKに設定するなど、印刷に必要な準備を入稿前に済ませます。
印刷会社側でデータを作り直したり、個別に調整したりする工程が少ないため、費用と時間を抑えられます。その分、誤字、電話番号、役職名などは、入稿する側で確認する必要があります。
RGBとCMYKの違いや、画面で見た色と印刷物の色が変わる理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎「白って200色あんねん」は本当?モニターと印刷の色の違いと解決策
データチェックの範囲を決めている
ネットプリントでも、サイズ、塗り足し、画像の状態など、印刷できるデータになっているかを確認します。
ただし、誤字や電話番号、会社情報の間違い、デザインの内容は、一般的なデータチェックの対象外です。
確認項目を決め、機械で判定できる部分を自動化することで、多くの注文を早く処理できます。
そのため、文字や掲載内容に間違いがないかは、入稿前に利用者自身で確認する必要があります。
個別の色合わせを標準工程に含めない場合がある
ネットプリントでは、入稿されたデータを共通の印刷基準で出力する方法が一般的です。
手元の名刺や色見本に合わせ、案件ごとに色を細かく調整する作業は、標準料金に含まれないことがあります。
個別の色合わせや、注文ごとのデータ調整を標準工程に含めないことで、確認にかかる時間を抑えられます。
会社のロゴ色を前回の名刺に近づけたい場合は、色見本を使った調整に対応する印刷会社を選ぶ必要があります。
BATON PRINTでは、直近2回分の名刺を現物で保管し、増刷時の色確認の参考として活用しています。
注文や見積もりを仕組み化している
商品、用紙、部数、納期を画面上で選び、そのまま注文できることも、ネットプリントの安さを支えています。
営業担当者が見積書を作り、電話やメールで仕様を確認する工程を減らせるためです。
相談窓口がある会社もありますが、案内ページや注文画面だけで手続きが完了するサービスもあります。
印刷から発送までの工程を自動化している
注文情報と入稿データをつなぎ、面付け、印刷指示、進行管理、送り状の作成までを連動させると、手入力や待ち時間を減らせます。
決められた仕様の注文を大量に処理できる仕組みが、ネットプリントの早さと安さにつながっています。
ネットプリントは品質が低いのか
ネットプリントは、安いから品質が低いとは限りません。
仕様と工程を統一し、個別対応を減らすことで価格を抑えています。
安いことと印刷品質は別の話
ネットプリントでも、高性能な印刷機や品質管理の基準を採用している会社があります。
価格が安いことと、印刷の品質が低いことは同じではありません。
完成したデータを、決められた用紙と仕様で印刷する場合は、ネットプリントでも十分な仕上がりを得られることがあります。
名刺印刷の品質は、印刷の美しさだけではない
名刺印刷の品質は、文字や写真がきれいに印刷されることだけではありません。
前回の名刺と色を近づけること、社員のデータを適切に管理すること、困ったときに相談できることも重要です。
ブランドカラーを重視する場合は、前回の色見本を保管しているか、増刷時にどのような方法で色を確認しているかも、印刷会社を選ぶ基準になります。
ネットプリントが向いている会社
ネットプリントは、完成した印刷データを用意でき、価格と短納期を重視する会社に向いています。
標準的な用紙と仕様で問題がなく、社内に入稿データを確認できる担当者がいる場合にも使いやすい方法です。
イベント用の名刺、短期間だけ使うカード、色の再現を強く求めない印刷物などは、ネットプリントの利点を生かしやすいでしょう。
担当者のいる印刷会社が向いている会社
担当者のいる印刷会社は、色合わせ、データ作成、増刷、社員ごとの名刺データや発注管理まで相談したい会社に向いています。
会社のロゴ色を大切にしたい場合や、増刷のたびに仕上がりが大きく変わると困る場合は、人が確認や調整を行う印刷会社が適しています。
増刷時に色が変わる原因と、色の差を小さくする方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
完成した印刷データがない場合は、デザイン制作やデータ作成、手元にある名刺からの再現印刷に対応しているかも確認しましょう。
完成した印刷データがない場合は、手元の名刺からデータを作成して再現印刷することもできます。
継続して社員の名刺を発注する場合は、Excel、メール、申込フォーム、専用システムなど、自社の運用に合わせて発注できるかも、印刷会社を選ぶ基準になります。
名刺印刷は価格・納期・社内の手間で比較する
名刺印刷は、印刷料金だけでなく、社内で発生する入稿や修正作業の手間も含めて比較することが大切です。
印刷料金だけならネットプリントが安い
印刷料金だけを比べると、ネットプリントは担当者のいる印刷会社の半額程度になることがあります。
ただし、紙の種類、部数、納期、送料、印刷方法によって料金は変わります。また、データ調整、色合わせ、相談対応など、料金に含まれるサービスの範囲も異なるため、金額だけで単純に比較することはできません。
価格を最優先し、完成したデータを自社で用意できる場合は、ネットプリントが使いやすい選択肢です。
入稿や再修正にかかる手間も確認する
ネットプリントでは、利用者自身が商品、用紙、部数、納期などを選び、印刷に使える状態のデータをオンラインで入稿します。
操作や印刷の専門用語に慣れていない場合は、どの項目を選べばよいか、データをどの形式で用意すればよいか分からず、入稿に時間がかかることがあります。
データチェックで不備が見つかった場合は、指摘された部分を利用者側で修正し、再入稿するのが一般的です。再入稿したデータも改めて確認するため、修正に時間がかかると、受付日や出荷予定日が後ろにずれる場合があります。
急ぎの名刺では、印刷日数だけでなく、データの準備、チェック結果の確認、修正、再入稿に必要な時間も考えておくことが大切です。
色合わせ、データ調整、社員分の管理を印刷会社へ相談したい場合は、担当者のいる印刷会社も比較してください。
BATON PRINTの名刺印刷

BATON PRINTでは、プロのデザイナーが名刺専門の担当者として、相談対応からデータ調整、色合わせまで一貫して行います。印刷から断裁まで自社で行い、色と品質も社内で管理しています。
直近2回分の名刺は、色見本として現物で保管しています。増刷時には前回までの見本を確認し、色の変化をできるだけ小さくするために活用します。
20年以上の実績があり、500社以上と取引してきました。完成した印刷データがない場合でも、デザイン制作やデータ作成、手元の名刺からの再現印刷まで対応できます。
分からないことがある場合は、メールだけでなく電話でも相談できます。店舗では対面での相談にも対応しているため、用紙や色、データについて担当者と直接話しながら進められます。
発注方法も一律ではありません。Excel、メール、申込フォーム、専用システムなど、現在の運用に合わせて相談できます。
標準仕様の範囲では、片面・両面、モノクロ・フルカラーのいずれも、用紙代と配送料を含んだ料金で、追加料金はかかりません。納期や配送については、こちらをご覧ください。
まとめ|自社が優先する条件から印刷会社を選ぶ
多くのネットプリントでは、注文や印刷の流れを標準化し、人による個別対応を必要な範囲に絞ることで、価格と納期を抑えています。
完成したデータを用意でき、価格と短納期を重視する場合は、ネットプリントが使いやすい選択肢になります。
一方で、色合わせ、データ調整、増刷時の管理、担当者への相談を重視する場合は、人による対応がある印刷会社が向いています。
どちらが優れているかではありません。価格、納期、品質、相談のしやすさの中で、自社が何を優先するかを整理して選ぶことが大切です。
ネットプリントと名刺印刷についてよくある質問
ネットプリントの名刺は品質が悪いのでしょうか?
安いから品質が悪いとは限りません。注文や印刷の工程を統一し、人による個別対応を減らすことで価格を抑えているサービスがあります。
ネットプリントでもデータチェックはしてもらえますか?
印刷できるデータになっているかは確認してもらえます。
ただし、誤字、電話番号、役職名、会社情報、デザインの内容は、一般的なデータチェックの対象外です。掲載内容に間違いがないかは、入稿前に利用者自身で確認する必要があります。
完全データを持っていない場合はどうすればよいですか?
デザイン制作やデータ作成に対応する印刷会社へ相談してください。手元の名刺や原稿から、印刷用データを作成できる場合もあります。
増刷すると前回と同じ色になりますか?
印刷物の色を完全に同じにすることは難しい場合があります。色の差を小さくしたい場合は、前回の現物を保管し、色見本として確認する印刷会社が向いています。
印刷会社は料金以外に何を比較すればよいですか?
納期、データチェック、色合わせ、増刷時の管理、相談窓口、発注方法を確認してください。社内で行うデータ作成や確認の時間も含めて比較することが大切です。
名刺印刷の方法に迷ったらご相談ください
名刺印刷では、価格だけでなく、色、用紙、データ作成、発注管理まで確認することが大切です。
BATON PRINTでは、現在の名刺やデータを確認し、必要な対応と進め方をご案内します。完成したデータがない場合や、発注方法が決まっていない段階でもご相談いただけます。
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