年賀状文化の変容

年賀状の減少

「2024年10月から郵便料金が大幅に値上げされる」というニュースがつい先日から話の題となっていますが、この影響で、SNS上では「年賀状はもうやめる」といった声も多く見られます。実際、年賀状の発行数は年々減少しており、これはスマホやSNSの普及が大きな要因となっています。
最近では、大晦日の夜にLINEスタンプやメッセージを使って、新年の挨拶を交わすことが新たな習慣となっています。こうした変化が、従来の年賀状文化を徐々に変えているのです。

ビジネス界におけるペーパーレス化とSDGs

ビジネスの世界でも、急速にペーパーレス化が進んでおり、特に以下のような要因が影響しています。

  • コロナ禍によるテレワークの推進
  • 2021年に設立されたデジタル庁によるデジタル社会の実現
  • 2022年に国税庁から発表された電子取引データ保存の義務化

これらの動きは、業務の効率化やコスト削減につながっています。

さらに、ペーパーレス化はSDGs(持続可能な開発目標)とも密接に関連していて、具体的には次のような目標があります。

  • 6: 安全な水とトイレを世界中
    目標6: 安全な水とトイレを世界中に
    紙の製造過程では大量の水を消費するのですが、ペーパーレス化により水の資源保護が可能です。
  • 7: エネルギーをみんなに そしてクリーンに

    目標7: エネルギーをみんなに そしてクリーンに
    紙の製造に必要なエネルギー使用を減らして、効率化が図れます。
  • 9: 産業と技術革新の基盤をつくろう

    目標9: 産業と技術革新の基盤をつくろう
    ペーパーレス化は、デジタル技術を活用した革新的な産業基盤の構築に寄与します。
  • 11: 住み続けられるまちづくりを

    目標11: 住み続けられるまちづくりを
    紙ゴミの減少や持続可能な資源管理は、地域社会の環境保護に貢献できます。
  • 12:つくる責任 つかう責任

    目標12:つくる責任 つかう責任
    紙の消費を削減することで資源を効率的に利用して、過剰な印刷や廃棄物を最小限に抑えることができます。
  • 13: 気候変動に具体的な対策を

    目標13: 気候変動に具体的な対策を
    森林伐採を抑制し、CO2吸収能力を維持することが可能です。また、紙の輸送や処理による化石燃料使用も減少します。
  • 15: 陸の豊かさも守ろう

    目標15: 陸の豊かさも守ろう
    生物多様性を守るためにも、紙資源としての森林伐採を減少させることが重要です。

以上のようにペーパーレス化は単独の施策としてだけでなく、SDGs全体の相互に関連した目標達成に寄与する可能性があります。そのため、企業や個人がペーパーレス化を推進することで、地球環境の保護や持続可能な社会の実現に大きく貢献できるので、企業やサービスのイメージアップにつながります。

ペーパーレス化の課題

ただし、完全なペーパーレス化にはいくつかの課題も残されています。
例えば、下記の点です。

法的に紙での保管が必用
一部の文書は法的に紙での署名や保存が必要とされている場合がありますが、重要な契約書も直筆サインで署名した書類の方がトラブル回避になると思います。
導入コストや技術的なハードル
中小企業や古いシステムを使用している組織では、導入コストや運用フローの改善が必用とされ費用対効果の観点もあり、容易にペーパレス化することが難しいケースが多いです。
セキュリティリスク
デジタルデータの脆弱性、システム障害によるデータ喪失のリスクですが、もちろん怖いのは、莫大なデータが障害で使えなくなれば業務が止まる怖さはあります。
特定の業務プロセスでの物理的な文書が必要
建築や製造などを行う作業現場では、視認性やメモの取りやすさから紙の方が便利で効率的ですし、タブレットを導入すればと言っても、画面の大きさの限界により紙よりも全体を俯瞰して見にくく、情報の概要を把握しにくい点がございます。

このようにペーパレス化が進む状況下の中でも、やはり紙が効率的である場面はが残されていく時代になってきました。

紙の価値についての再発見

色紙はサインペンで残したい

『上質な紙で保管したくなるプレミアムなものは何か』と連想した際に、私が一番思いつくのは直筆サイン入りの色紙です!

色紙も上質な紙に消えない油性ペンでサインしてもらい保管したいですね。

まだまだあります、デジタルアートも増えるなか、水彩画やキャンバスボード、「ケント紙」「ワトソン紙」「タント紙」などに描く油絵などは上質な紙で描いて欲しいですね。

ルーブル美術館が、すべてデジタル化で液晶パネルに表示される事はないと信じたい… いやデジタル化あり得ないでしょう。

バトンプリントは、このような重要で価値あるものを印刷して残したいと考えております。

紙の名刺は「物理的な重み」があり、相手に印象を残しやすく記憶と記録が残るプロモーションツールです。また、交換する際の文化的な儀式性も加わり、ビジネスの信頼感を高めてくれます。そして、高級感や独自性を伝えるのにも効果的で、デジタルの名刺では再現が難しい「質感」がアピールポイントになります。

この名刺のように、次のステージに繋げたい、人脈を広げていきたいなどの役割を果たすことのできる名刺にこそ、印刷の品質だけでなく紙にもこだわり、仕上がりを妥協したくないと考えております。バトンプリントは、エコ活用を基本にしながら、環境に配慮した紙を使用した高品質な印刷製品をお届けしたいと思います。

最後に、環境に配慮したオススメの紙についてご紹介させて頂きます。